【聴いてほしい音楽:第6回】CIVILIAN(ex.Lyu:Lyu) 人間は少なからず『偏見』を持っている。

前回は思春期の自分がとても影響を受けたLUNA SEAのお話をしました。

 

defectiveness.hatenablog.com

 

今回は10代の自分が出会っていたら恐ろしいほどやられてしまうと思った音楽です。

 

CIVILIAN (シヴィリアン

civi-l-ian.com

メンバーは

コヤマヒデカズさん(Vocal&Guitar)

純市さん(Bass)

有田清幸さん(Drums)

 

2016年にLyu:Lyu(リュリュ)からCIVILIANへ改名。

ボーカルのコヤマさんは【ナノウ】としても活動されています。

 

個人的に聴き始めたのはアルバム『太陽になろうとした鵺』が出た頃です。

Lyu:Lyuを聴き始めた頃は自分がちょうど音楽を聴くことに悩んでいた時。

 

10代から聴いていた音楽もほとんどが解散、活動休止や引退にもなり2000年代では音楽を聴いてもほぼ国外中心になっていたのですが日本の音楽に対しては偏った音楽を聴いてました。

 

当時はまず、バンドである事。そして自分にも鳴らせそうな音楽ならば聴かない。

ずいぶん尖ってました…(苦笑)

 

魅力的な音楽は日本に少なかったと感じてました。

それこそ当時のJ-POPに多かった≪応援歌≫みたいな曲が流行っていた時は「なぜ知らん人間に応援されにゃあかんのだ」と思ってました。

いやぁ…尖ってます(苦笑)

 

でも音楽の作り手に対しては別に嫌悪感とかではなくて。

「売れるために作る音楽」「流行」を音楽として視野にいれたのならばとことんやって欲しいです。ただ、それは自分の聴く音楽ではなかっただけと思ってるだけです。

 

 2000年代よく聴いていたのはTHE BACK HORNとかsyrup16gというバンドみたいなはっきり言って万人受けする音楽ではなく一般的に【暗い】って言われる音楽でした。

 

そしてこのLyu:Lyuの作詞作曲しているコヤマさんもNirvanaやThe Smashing Pumpkins含めTHE BACK HORNとかsyrup16gの影響を受けていたそうです。けっこう趣味が被ります。

 

初めて聴いたのは嫁の同僚のすすめ。嫁はその友達とライブへ行き「いいかもしれない」とCDを買いました。

正直、どこまで本物なのだろうと。

この手の音楽は実は偽物というか…悪意や嘘なわけではないのですが実は格好だけでそこまで突き詰めた音楽ではないと感じてしまうことも多く。あえて名前は出しませんが『〇〇っぽい』ことやっているバンドは沢山います。

 

このような一般的に【暗い】音楽は演奏だけではなく【言葉】一つ一つがかなり重要になる音楽になるので普通の恋愛ソングなんて書く精神力より遥かに苦しみます。

 

感想としては偏見を持った当時の自分でもすんなり受け入れられた音楽でした。

 

個人的に【歌】を歌うことは上手い下手では一切考えていません。

問題は感情にあるのかなと思います。

その歌詞、言葉にどれだけその感情があるのか。

自分は恋愛の音楽を書いて歌う人は恋愛が人生でもあるんだなってこちらに届いた時には思いますし、その恋愛の音楽でもこちらに届かないのならば格好だなと感じます。

聴き手にもよりますし個々の趣味嗜好もありますでしょうが、陳腐に感じる音楽は沢山あります。

 

コヤマさんの歌詞は個人的に最初自分が聴いていた音楽に近い歌詞を使うと感じ、歌詞を読んだときにどこまで感情が入って歌っているのだろうと。

 

聴いてみたら凄いって感じました。逆に大丈夫かな?って心配しちゃうくらいにコヤマさんの作る音楽に入る感情がわかったのですんなり聴くことができました。

 

本当に10代に知ってたらハマり過ぎると思えるぐらいです。おっさんになってから聴いてもハマりました(笑)

 

ある時、一回り年下の男の子と仲良くなったのですが彼は『ナノウ』を聴いていて。

 

自分は【初音ミク】とかボーカロイドは聴いておらず、むしろ遠い存在だったので偏見の塊だった当時からすると聴かない音楽だったのですが、彼は逆に『Lyu:Lyu』を聴いたことがなかったのでお互いにCDを貸しあってお互いにドハマりというなかなか繋がらないタイプの人間が繋がれたと感謝する音楽でもあります(笑)

 

ボーカロイドに対する偏見も、日本でリリースされる音楽にも偏見が少しずつなくなり、自分にとっても音楽に関わらず偏見を持つことが馬鹿馬鹿しくなってきた時期でもあったので2010年代としてはかなり影響を受けた音楽かもしれません。

 

個人的にはこんな【暗い】とされる音楽を聴いて理解することで、もっと人にやさしくなる人間になれるのではないのかなと思ったりもするのですが…

でもそのまま感化されて暗くなっちゃうかな…逆に殺意とか敵意しか残らないのならば悲しいかな…。

 

他人に対しても、物に対しても、生き物に対しても、あまり優しい世界ではないので規制したり遠ざなくても良いのかなって思います。

 

完璧な人間はいない。

 

だから自分にも駄目な所はいっぱいあるし、自己嫌悪もする。

自分のとっての【当たり前】は目の前の誰かの【当たり前】ではない。

他人を認識するという簡単なこともできない人間が多い世界でそんな道徳的な音楽を聴くことで他人を認識できるようになればもっと小さな争いもなくなるのかなって思ったりします。

ちょっとまた偏見でましたね(苦笑)

わかる人にわかればなんて偏見ですが、必要としている人に届く音楽であればと思います。

タイトルにもしましたが、人間って少なからず『偏見』を持っているので自覚できているだけいいのかなと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

MVある中で特に好きな曲を各々3曲選びました。

ご参考に。

 

Lyu:Lyu 

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収録アルバム

 

CIVILIAN 

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収録アルバム(シングル)

 

ナノウ

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