【今日の一曲:第341回】 キタニタツヤ / タナトフォビア

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初めてこの曲を聴き終えたときに嫁さんと「良い曲だ」と顔合わせて口にしました。

 

「タナトフォビア」とは死に対して不安や恐怖を抱く症状。

 

初めて死を認識したときのことは覚えてるし、今もどこかで意識はしているところもあり。やりたいことも沢山あるので「まだ死ねない」と思う事もあれば「いつかくる死」をなんとなく受け入れる時もあれば怯える事もある。

 

生きるって単純じゃないし、嫌でも社会や人間から離れられないから死にたくなる気持ちもわかる。多分、自決した人たちの話聞いたら「そうだよね」って言っちゃうかもしれない。

 

ただ、いつかは誰しも平等にやってくる死なのでそれまでは楽しんで生きた方が自分にとっても自分を想ってくれる人にも良いのかなと思ってます。

 

よく知りもしない人間や出来事へ興味を示し、自分の目の前や触れられるものに興味が持てない…そんな渇いた人間が多いのかな?って。

これからの世界は今以上に…その色が強くなっていくのかな…って思った音楽でした。

 

そういえばキタニさん、ドラマの主題歌やってるそうですね。じわじわ売れてキテるんでしょうか?(笑)

嬉しいことにキタニさん、MVあればインスト音源も公開されてます。

音楽好きとしては本当に感謝(笑)作業中などに聴かせて頂いてます♪

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歌詞全文引用

日常に開いた傷口
グズグズに膿んだそれ見苦しい
のにどうして目が離せない?
いたいけな悪魔のよう
死んだ魚の目の奥にコール
胸の中心のヴァニタスに問う
悲しみとはなんだろう?
奈落の底では知り得ないよ

ひらりひらり
黒い揚羽が誘うように舞って
うつつと極楽が混ざって
じわりじわり
気づいていたんだ
地獄がすぐ隣で待っているって

歓べよ!
きみの愛した世界も
この街の誰も彼も、死に向かう人々
踊れ!
その歓び平らげるまで
恐れ、嘆きながら、受け入れればいい
塞がれていた地獄の口が開く音が 
鳴き止んだ後に、何が残るというの?

日常に誰かが線を引く
瞬きする間もなく幕を下ろす
赤子さえ時間がない
また太陽が沈むよ
エンドロールが終わっても業は消えない
徒に過ごした日々は帰らない
どんな月曜日も
愛おしいものだと思えてしまうだろう

ゆらりゆらり
底のないコールタールの海辺
座礁した顔のない亡霊
どろりどろり
零れていく
憎しみも苦しみも愛も喜びも

日常の続きの永遠の蛇足に
きみは目を背けて忘れたふりをした
そこで待ち構えるニル・アドミラリ
抜け落ちた何かに渇き飢えるだろう
塞がれていた地獄の口が開く音が
鳴き止んだら、きみはきっと泣けもしないぜ

琥珀に住まう羽虫も、灰になった文明も
時計盤の砂漠を征くキャラバンの中

歓べよ!
きみの愛した世界も
この街の誰も彼も、死に向かう人々
踊れ!
その歓び平らげるまで
恐れ、嘆きながら、受け入れればいい
人間の愛すべき隣人を忘れぬように
今日という日の花を摘んで束ねたブーケを飾って

塞がれていた地獄の口が開く音が
鳴き止んだ後に、ただ青い空があった

 

収録音源