【今日の一曲:第327回】THE BACK HORN / 希望を鳴らせ

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「今日の一曲」を意図的にバックホーンを選び、連続で続けて約1ヵ月半。今回で最後の連続投稿になります。

デビューアルバムからずっと年表のようにリリース順でシングルを選ばずアルバムの中から1曲を選んできてましたが最終的にこの曲で連続投稿を最後にしようと考えながら選んでました。

12/5 にリリースされた音源ですがバックホーンにとって約4年半ぶりのシングル曲です。

この間にボーカルの山田さんがツアー中に声の不調、ポリープの手術、そしてコロナによるライブの中止など重なりライブバンドだけにライブも少なく活動も表立って多くもなく。

またライブができるようになってライブ映像なども公開されましたが、個人的に感じるだけかもしれませんがちょっと歌うのが苦しそうに見えたり。

暫くライブもなかった影響か、手術後の影響か、年を重ねたことでなのか、歌い方を変えたせいなのか…わかりませんが自分にはそう見えてしまいました。

個人的にですが…もし歌うことが喉的に不可能なら自分は朗読でも良いと思ってます。

それはそれで面白いものがありますし、世界観をより音楽で感じることができるのも一つの手とも。

以前にも書いたことがあるのですが元は【吐きだす音楽】だったのですがセルフタイトルでもあったアルバムTHE BACK HORN以降はバンドのテーマとして【KYO-MEI】というテーマを掲げ活動。そこから【与える音楽】として転機があり応援歌とはまた違う感じの音楽を作ってきたと思います。

今回の「希望を鳴らせ」ではインディーズ時代に発売されたアルバム『甦る陽』に収録された「さらば、あの日」という曲を作った自分との対比的な歌詞も登場したりしています。

 

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※動画はインディーズ時代の音源ではなく再収録版

「さらば、あの日」より歌詞一部引用

「馬鹿だろう? 今俺は何も無い故に何処へでも行ける」

ただ願う 咲け花

 

「希望を鳴らせ」より歌詞一部引用

当たり前だって 思ってたんだ 又直ぐにさ 会えると笑った
馬鹿だろ今 俺は何処へでも行けるって 叫んだあの日は遠く

 

人間として生き、自分は「しがらみ」をよく感じます。

それは自分に対してというわけではなく生きる人、全てに感じます。

自分や嫁はその「しがらみ」に対して「私は私」と思って生きるので無視して生きてますが(笑)

「長男だから会社を継げ」「子供なんだから相続しろ」「家族が」「友達が」「恋人が」「周りが言うから」…そんな言葉を子供の頃から聞いてますが…

みんな何かに縛られているなぁと感じることも多く。それは一歩引いた目線だとよく感じるのですが当事者からすれば洗脳のように「そう思うこと」しかできない人も多く。

 

例に自分の身近な人を使って申し訳ありませんが、近々だと…

 

娘さんがいて、バツイチでシングルマザー。再婚が決まったり、違う土地へ引っ越すことも決めた後に母親の為、介護するからと再婚もやめ仕事も変えることを選んだ友人。

彼女は「私、決めたから」と頑なにその道を選び進もうとしています。

でも自分にはその選択しかなかったのだろうかと思うことは沢山あります。

俺は酷い人間と言われようと自分の幸せは自分の為のものと思ってます。

家族や恋人、友人を想う気持ちを否定するわけではありません。

 

でも。

最終的な自分の幸せを考えるならば…それは本当に自分の為になるのだろうかと思うことが多く。

親がそれを絶対的に願っているのだろうか。旦那になるであろう方は結婚したって介護をすることに否定的なのだろうか。色々なことが頭をチラつきます。

でもこれは彼女が選ぶ人生。

どれだけの「しがらみ」を感じようと家族の為に生きようとすることが間違いでもなければ正解でもない。

自分としては「親しき中にも礼儀あり」という言葉が頭にあるのですが、今までも友人の相談を聞いて意見をすることがありますが当然決めるのは友人。一歩引いて感情的にならないように気をつけ…でも自己犠牲などではないちゃんとした自分の人生を生きてほしいと思ったり。

この世界には沢山、人との「しがらみ」で生きている人ばかりできっと「しがらみ」がない人もいないだろうけど誰にだって我儘に幸せに生きる権利はあると思ってます。

そんなこともあり、少し想いが重なった感じでもありました。

 

…「今日の一曲」でこんな長文、初めてかも(笑)

皆さんにとっても「希望を鳴らせ」る今日や明日であることを願います。

 

「希望を鳴らせ」

作詞:菅波栄純 作曲:山田将司

歌詞全文引用

もう何度目のさよならだろうか もう何度目の幕切れだろうか
絶望の果て歌が生まれ来る 「前を向け」と音が鳴り響く

想像も超える様な未来に今立ってる
曇天模様のユニバース 光を奪ってゆく

希望を鳴らせ 心が欲する 嗚呼 その場所までゆく
希望を鳴らせ 無我夢中で今 走り抜けてゆけよ

当たり前だって 思ってたんだ 又直ぐにさ 会えると笑った
馬鹿だろ今 俺は何処へでも行けるって 叫んだあの日は遠く

切なくて 切なくて 刹那に果てた夢
先天的なキエタイ願望 耳を塞ぐ

希望を鳴らせ 明日はどっちだ 嗚呼 鼓動に訊いてくれ
希望を鳴らせ 抗わなけりゃ 生きてる意味なんか無い

自由のその羽根をもがれても 希望を鳴らせ

二度と戻らぬ場所も人も 零れ落ちた涙も 交わした言葉も 笑顔も
忘れはしないさ

希望を鳴らせ 心が欲する 嗚呼 その場所までゆく
希望を鳴らせ 無我夢中で今 走り抜けてゆけよ

希望を鳴らせ 逆境の中で 嗚呼 自らを誇れ
希望を鳴らせ 四の五の言わねぇ 諦めなど知らねぇ

俺はまだ生きてる 終わらない希望を鳴らせ

収録音源