前作「アサイラム」に続くアルバム「リヴスコール」より「いつものドアを」です。
このアルバムは「THE BACK HORN」~「アサイラム」までちょっとTHE BACK HORN離れをしかけた自分としても好きなアルバムで今でも聴いています。
東日本大震災が起こり、4人中3人が茨城・福島出身で何かできないかと制作した「世界中に花束を」を始め他の楽曲に関してもそのテーマが繋がってるようなアルバムです。
この頃、ドラムの松田さんは箭内道彦さんやサンボマスターの山口さんたちと猪苗代湖ズとしても活動。
…夜の星空を見て同じを星を見て話してると思っても実は違う星だったりして。でもこの時には錯覚かもしれませんが一瞬多く人が同じ星を見ているような気もした瞬間だった気がしました。
歌詞全文引用
いつものドアを開けるのが これほど怖いことだとは
深い海の底みたいな夜が続いて 橙の電灯が遠くなってゆく
幸せを捕まえたその拳で傷つけて
幸せを手放したその手のひらで受け止めて
我儘はあなたの分だよ 我慢したあなたの分だよ
何度も咳き込む音だけがずっと この世界の片隅でカラカラと響いた
幸せを捕まえたその拳で傷つけて
幸せを手放したその手のひらで受け止めて
失ったその瞬間に愛しくなる そのくり返し
無いものねだりばかりで全てを失くしてしまった
あなたの咳の音
その咳と咳の間の沈黙に耐えきれず僕は震えてる
この世の外側に無限の外側に落っこちる感じ
いっそ殺してくれないか
いつだって冷え切った僕の手を包み込んだ
あなたのその手のひらはやわらかであたたかくて
失ったその瞬間に愛しくなる そのくり返し
無いものねだりばかりで全てを失くしてしまった
いつものドアの向こうには 穏やかに陽だまりが揺れるだけ
収録音源