今回選んだ音楽は ナノウさんのアルバム、『andLOIDs -All time best of Nanou-』です。
ナノウさんはバンドCIVILIANでも活躍しているボーカルギターのコヤマヒデカズさんのボカロPでの名義になります。
ボカロや初音ミクなどに対して世の中、どれほどの人が興味があってどれほど許容範囲があるのかはわかりませんが有名なアーティストさんも過去にボカロなどで音源を発表していたりします。個人的にボーカロイドやDTMに関して自分は手軽にボーカルを見つけるより発表もしやすく音楽の形としてわかりやすく公開するにはとても便利なツールだと思っています。バンドなどとは異なり一人で作ることが多いので個性も強く出るものなので1曲気にいるとより色々な音源を探して聴きます。
昔は自分には無縁な音楽だとも思っていたのですが蓋を開けてみると売れている音楽よりも「J-POP」らしかったり、現代では聴かない懐かしいものがあったり、肉声では表現しづらいことも表現できたりと音楽を色々聴きたい自分にとっても良いことは沢山あります。
歌詞一部引用
①プレゼント
君の心にも器があって 大事なものが詰まっていて
誰もがそれを必死で守るから 誰もが過去を忘れていく
それならいつか私の心には 良い事だけが残ってほしい
なのにそれなのにどうしてこんなに涙が溢れてくるんだろう
②カナシキヒステリックガール
もしも魔法が使えたら もしも空が飛べたなら
沢山の「もしも」達が全部貴方に繋がってるよ 繋がってるのに
③朝焼け、君の唄。
一晩中泣いて 枯れるほど泣いて 痛いほど腫れた 私の赤い眼
優しい君はきっと心配するだろうな
私がね泣いた事は知らなくていい それでいいよ
④Insomniac
寂しくて悲しくて気付かれない場所で独り泣いて どうせ朝が来たら忘れたフリで笑うのでしょう
世界の片隅で何もせず震えてるだけなら死んでるのと変わらないわ
そして今日もまた眠れず朝が来る
⑤ねぇ。
いつかはその手もその温もりも届かない場所へ消えてしまうの
廻る惑星のほんの片隅で 二人息をする離れないように
笑った事も泣いた事も昨日のように思い出せる
誰に何を言われても これは私だけの宝物
⑥[It’s not]world's end
あぁ身体がゆっくり傾く 名前を呼ぶ声が聞こえた気がした
あぁ見上げれば雲一つ無い空 私には似合わない それだけの事
⑦文学少年の憂鬱
京王線 始発駅 人の群れ 財布を落とした女の子が泣いてる
すぐに電車が滑り込んできて 席にあぶれた人は舌打ち
急に全てがどうでもよくなる ボクは冷たい人間の仲間入り
⑧ハロ/ハワユ
幸せだろうと不幸せだろうと 平等に残酷に朝日は昇る
生きていくだけで精一杯の私に これ以上何を望むというの
何故気にしてしまうのですか 本当は愛されたいのですか
その手を離したのは誰ですか 気が付いてますか
人生にタイムカードがあるなら 終わりの時間は何時なんだろう
私が生きた分の給料は誰が払うんですか
⑨うたうたいのうた
ラララ 僕のご主人は歌唄い 誇らしげな顔してケースを開けた
さぁ声を枯らして唄うのさ 寂しさも温もりも皆忘れて
そして朝になったら新しい毎日がホラ続いてゆく 続いてゆく
⑩Walts Of Anomalies
なんて残酷な世界でしょう 誰もが幸せ求め 矛盾だらけのワルツをいつまでも踊ってゆく
さぁ踊りましょう夜明けまで疲れ果てて眠るまで どうせこの心は君には何一つ届かない
愛が欲しくて愛想笑い 夢が見たいと不眠症 別に何も悲しくはないよ なのに何故か涙が出るよ ねぇ教えて
⑪3331
毎日にアンコールなど無い 太陽が落ちたらサヨウナラ
エンドロールが流れたって 誰の名前かわかりゃしないよ
人生にアンコールなど無い 残機一機じゃ不安で寝れぬ
うっかり嵌って堕ちたって誰も気づいちゃくれないよ
ヒトそれ単体に価値なんてさぁ
⑫ヒトニナル
世界はもう行き止まり。始まった物語は終わるだけ。
いつかは辿り着く最期、その時に誰も皆、気付くでしょう。
大切だったものはそう、殆どがガラクタだったと。
名前を呼んで欲しいの。私にはそれしか無いから。
⑬サクラノ前夜
星が輝いてた 月が綺麗だった
桜が咲いていた あなたはいなかった
もういいよ 最初から分かってた どこにも行けないと
大人になるとはこういう事なんでしょう ねぇ?
⑭Glory 3usi9
もしも世界中全部幸福になってもホラきっと 気付いたらまたどっかで誰かが悲しんでるんだ
だから世界中いつもどっかで誰かが歌を作って「明日は笑えますように」ってさ
声が聞こえますか 音が聴こえますか
これは正真正銘 あなたを笑わせる為に鳴り響くメロディ
ボカロPでの活動を纏めたベストアルバムなのですが個人的には一つのアルバムのようにも受け取れたアルバムです。新曲が追加された点もありますがどうしようもない闇に少しだけ陽が差したような…沢山藻掻いてでも最後は生きたいって終わります。
人は一人では生きられなくて。世界は今、色々な意味でも窮屈で。
各々が沢山発信できるようになった世の中で個の正しさに意味はなく。
自分で考えて自分が進む生き方を。生きにくい世界でもそれぞれ楽しく生きれますように。
唯一作っておいたブログストック放出です(在庫なし)